mithril.js v1.0が出たぞ!!!ついでに変更点を紹介してみた。
はじめに
明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
久しぶりの更新です。
表題の通り、mithril.js v1.0が遂にリリースされました。
もうワクワクが止まりません!
色々機能が増えたり、動作が変わっていたりしているので、変更点を紹介してみます。
変更点
ここを参照
Change log - Mithril.js
- m.propが削除され、streamに変更へ
- ここはどうなるか心配していましたが、セッターゲッターのシンプルな動作はそのままで、より高性能になった。
- 例えば、エクセルのセル数式のように、文字列を繋げたり、A1 + B1 = C1のような数字の合計表示しA1が更新されるとC1の結果も変わるようなことなど、応用が利くようになったみたい。
- m.componentの削除
- m()で出来るので、特に影響はない。
- config機能拡張
- configは後処理のみだったが、domを生成する前、後、などのライフサイクルが出来、より細かく指定できるようになった。
- 合わせてコンポーネントのcontrollerではなく、ライフサイクルの同じ動作をするoninitを指定することになった。
- m.routeもconfigを使っていたが、oninitやoncreateと書き換える必要がある。
- 再描画システムの動作が変更
- 読み間違いでなければ、今までシステムが独自のタイミングで再描画を判定していたが、不具合も多かったため、原則常に再描画してくれるようになった。
m.startComputation()
とm.endComputation()
もv1.0になるタイミングで機能削除。- 再描画したくない場合は、イベントオブジェクトに対して、
e.redraw = false
を記載すればいいとのこと。
- コンポーネントの引数の変更
- 引数がvnodeというオブジェクトを統一になった。
- 引数(hoge)を渡した場合は、
vnode.attrs.hoge
と書くことで、参照することができる。書くのが少し面倒になった分、わかりやすくなったかもしれない。
- viewの引数の渡し方の変更
- vnodeの統一のおかげで、今までcontrollerで宣言した変数はctrl.hogeのようにかけていたが、今回から
vnode.state.hoge
のように書くことになった。 - oninitやoncreateとライフサイクル毎に宣言したものが、
vnode.state
になったという意味となる。 - つまり、外部からの引数は、
vnode.attrs.hoge
と書き、内部の変数は、vnode.state.fuga
と書き分けることが出来るようになった。んー、わかりやすい!!!!
- vnodeの統一のおかげで、今までcontrollerで宣言した変数はctrl.hogeのようにかけていたが、今回から
- コンポーネントのラッピング
m("div", component)
と昔書けていたのを、書き方統一のために、m("div", m(component))
と常に書くようになった。- ここはm()で包まなくてもいいの?という疑問がなくなる分、良いと思う。
- m.mount() と m.route()を実行する際の第二引数は、vnode経由になった
- m.route.mode
- ラウトモードが書きやすくなり、
m.route.mode = "pathname"
やm.route.mode = "search"
がm.route.prefix("")
、m.route.prefix("?")
と書けるように。他にも機能があるみたい。
- ラウトモードが書きやすくなり、
- m.routeの読み書きの機能が分断
m.route.get()
とm.route.set("/other/route")
と書き方が変わった。
- ラウトパラメータの参照方法追加
- vnode経由でアクセスできるようになった。今までは
m.route.param("attr")
だったところをvnode.attrs.attr
でも参照できるようになった。
- vnode経由でアクセスできるようになった。今までは
- アンマウント防止
- ここはあまり使ったことがないが、説明では、onunload時に
e.preventDefault()
を実行して、アンマウントを防止していたがそれが出来なくなったそうだ。 - 代わりにm.route.set(“/”)と明示的に記載すれば、今まで通りの動きになるという。
- ここはあまり使ったことがないが、説明では、onunload時に
- コンポーネット削除時の処理実行方法
- controllerに
this.onunload
と引っ掛けて処理をしていたが、ライフサイクルが出来たため、それがonremoveと簡単に書けるようになった。
- controllerに
- m.requestの動作
- 描画タイミングでいくつかの動作がサポートされなくなった。その代わりpromise関数チェーンが動作完了すれば、常に再描画することになったようで、困ることはないみたい。
- m.deferred削除
- promiseを使えば解決できるため、削除。
- m.sync削除
Promise.all
と同等の動きであるため、削除。
- xlinkの名前空間が必要になった
- 名前空間が完全サポートされるようになったため、
m("image[xlink:href='image.gif']")
などと明示的に書く必要がある
- 名前空間が完全サポートされるようになったため、
- ネストされた配列
- 1.0からは構造を保持するようになった。
- vnodeのチェック動作
まとめ
と、胡散臭い翻訳と個人的な意見を書いています。
間違いがあれば指摘していただけると幸いです。
翻訳してみて、やはり1.0だけあって、今までの機能がより一層洗練された印象があります。
今までの機能は姿形は変われど、動作は変わっていない部分があるため、追加機能よりも、
まずは動作は変えずに1.0用に書き換えてみたりするのが良いかと思います。
それだけでもソースコードが見やすくなると思います。
そこから、追加機能を試していくとよいかと。
最後に
最後に超簡単な簡単なサンプルを用意しました。
期待しないでください。簡単なhelloworldと入力ボックスがあるだけです。
https://github.com/xheimdal/mithriljs-sample-code
mithril-v1.0を使用すれば良いです。
electron+mithril.jsなので、electronのインストールを忘れずに、
過去の記事を参考にしてもらえば、すぐにできると思います。
では、改めて今年もよろしくお願いいたします。